「アークヒルズは、世界の演奏家が集う場所」サントリーホール福本支配人
2010年06月04日
スペシャルインタビュー

サントリーホール支配人 福本ともみ
サントリーホールが誕生したのは、アークヒルズと同じ1986年。"世界一美しい響きのホール"をコンセプトに、東京ではじめてのコンサート専用ホールとして造られました。大ホールは、ステージを客席がぐるりと囲む、日本初のヴィンヤード(ぶどう畑)形式。世界的な指揮者、故ヘルベルト・フォン・カラヤン氏の「お客様は演奏者と一緒に音楽に参加する楽しさを求めて、ホールに足を運ぶ。だから、演奏家を客席が囲むようなホールがいい」というアドバイスにより採用しました。響きの美しさだけでなく、客席とステージとの一体感が大きな魅力です。
また、コンサートを楽しむ文化そのものを日本に根づかせたいとの思いから、コンサート前後や幕間のひとときを楽しんでいただくサービスも同時に取り入れました。お客様をご案内するレセプショニストや、クローク、シャンパンやワインを飲むことのできるバーコーナーも日本ではじめて導入し、オープン当時から、"大人の社交場"としても注目されました。
今、世界の一流の音楽家が「日本に行くなら、サントリーホールで演奏したい」と言ってくださいます。言ってみれば、ここアークヒルズは、連日のように世界のアーティストが集い、音楽を楽しめる場所になっています。
サントリーホールでは、より多くの方に音楽に親しんで頂くために、『ENJOY! MUSICプログラム』という、次世代の聴衆や音楽家を育てるプログラムに取り組んでいます。『こども定期演奏会』は、「子どものうちに本物の音楽を聴いてほしい」との願いから、指揮者の大友直人氏がプロデュースに関わり、そのまま大人の方に聴いていただいても十分に楽しめる内容です。このほか、『それいけ!オルガン探検隊』やカーネギーホールとの提携プログラム『カーネギーキッズ』など、7、8月は小さなお子様でも参加頂ける3つの企画をご用意していますので、ぜひご家族でいらしていただきたいと思います。
また、海外の著名な音楽大学の学生がサントリーホールでデビューする『レインボウ21インターナショナル』は、パリ国立高等音楽院を招いて開催します。
さらに、2007年のリニューアル工事では、車椅子のお客様にも快適にご利用頂けるよう、ホール入口にスロープを設け、ユニバーサルデザイン対応席を増設するなど、すべての人に身近なホールとなるための取り組みにも力を入れています。
2011年は開館25周年。アークヒルズという都市と共に歴史を重ね、地域の方により親しんでいただき、誇りに思って頂けるホールでありたいと願っています。春のオープンハウスや、月1回のパイプオルガンのコンサート、バックステージツアーなど、無料のイベントも開催しておりますので、夜のコンサートは敷居が高いという方も、気軽に足を運んで頂けたらと思います。
【プロフィール】
サントリーホール 支配人
福本ともみ慶応義塾大学を卒業した'81年、サントリー㈱に入社。'88年には女性初の社内留学生に選ばれ、慶応義塾大学大学院経営管理研究科でMBAを取得。その後、サントリーホール広報宣伝部、コンプライアンス推進部課長を経て、'09年6月にサントリーホール支配人に就任。
インタビュアー:大野 重和

希代の音楽家、故ヘルベルト・フォン・カラヤン氏の協力により「世界一美しい響き」を基本コンセプトに掲げた東京初のコンサート専用ホール。「日本の音楽の殿堂」として確固たる地位を築いています。