アークヒルズの開発コンセプトは、知的生産性を高めるという時代背景と、国際化・情報化の進展の中、東京・ロンドン・ニューヨークという24時間ビジネス体制に応える新しい、21世紀のビジネス街づくりです。

また、当地区は、赤坂・六本木・青山・麻布と連なる東京の先端的商業・文化・居住ゾーンにも接しており、ビジネスとこのような地域性とを融合させた複合的・多彩な都心活動の場とし当地域を位置づけ、行政の指導のもと、様々な用途の複合化が検討されました。

物理的なスタディーとマーケットリサーチが積み重ねられ、実際に運営する事業者の出現とともに用途の組み合わせが決定され、その結果、大規模超高層オフィス、都心型住宅、本格的シティホテル、2,000席のコンサートホール、テレビスタジオという、ビジネス・生活・文化・情報・レジャーの融合した「複合都市」というコンセプトにまとまりました。

都心らしい高度利用を実現しながら快適な心地良い環境をつくることが次の大きなテーマでした。それぞれの施設の独自の環境を保ちつつ、それぞれが共存できる包容力のある環境づくりが求められ、そのために、高低差のある地形・緑・水という自然環境づくりを大いに取り入れることになりました。 また、技術革新の時代でもあります。快適な環境づくりのための先端技術は最大限取り入れられ、特に目覚ましい進歩を遂げつつあった情報技術についても検討を重ね、本格的情報化時代に備えるため、情報ストラクチャーを装備することになり、いわゆるインテリジェントビル、インテリジェントシティを目指しました。

国際化・情報化時代に対応したビジネス都市・24時間型複合都市・快適環境都市・インテリジェントシティいわば「全環境都市」がアークヒルズの基本コンセプトです。